雑談– category –
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人生は絶縁の繰り返し
能動的であるかどうかはさておき、人生は絶縁の繰り返しだと思うようになりました。 今日笑いあった人と、もう二度と会うこともないかもしれないのです。 携帯電話やスマホの登場でそういう感覚が薄くなりましたが、本質的にはそうなのだと思います。 ◇ 今... -
秋の風と暮らし
最近、引っ越した。 4階のベランダからは小川が見える。 水は透き通り、川底では水草が揺れている。 せせらぎを聞きながら、私はベランダに洗濯物を干す。 タオルやシャツを手に取り、パンパンと音を立てて伸ばし、竿にかけていく。 竿に隙間なくピッシリ... -
毎日1.5リットルも酒を飲んでいる。だけど酔えない
「飲みすぎちゃうか~」 犬の忠告に耳を貸さず、今日も今日とて酒に逃げました。 濃いレモンサワーと濃いグレフルサワーを1本ずつ。それぞれ500ml。 アルコール度数は7%なので、まあまあの酒量です。 その上、サワーを1リットル飲み干してもなんだか物足... -
知らん人で“会話量”を稼いでいる
話す人がいない。 孤独である。 34歳独身。両親はすでにおらず、兄弟もいない。 友人はいるが、おっさん同士で毎日電話をするのも気持ちが悪いし、相手には家庭があったりもする。 仕事はといえば、幸か不幸か在宅ワーク。業務のやり取りを口頭で交わすこ... -
変わりゆく川の記憶
夏の川は美しい。 透き通った水の中で、水生植物がやさしく揺れている。 殺風景な冬の川は黒々としていて寂しいが、夏の川は澄んでいて生命力に満ちている。 しかし、近隣住民は口をそろえて「昔はもっと透明な川だった」と言う。年々、透明度は低下してい... -
仰々しい愛情なんていらない
爆睡している私の横で、犬も爆睡していたらしい。 自分が寝ている時の犬の姿というのは普段あまり目にする機会がないが、とても安心している様子である。 普段、よい飼い主でありたいと思うがあまり自己嫌悪になることも少なくないが、特別なことをしてあ... -
反省はするな、将来を考えるな
日本人は「反省」と「将来」が好きな人種である。 >反省しなさい とか >将来のことを考えなさい なんて言葉は、学校の先生が放つ説教の定番である。 しかし、反省も将来の展望も無用である。いや、それどころか有害である。 変えられぬ過去を振り返る「... -
“元気だったあの人”の訃報に、胸がざわつく年齢になった
子どものころ、テレビで見る訃報には、何の感慨もなかった。 80歳の俳優が亡くなったとしても、「老人が死んだ」というだけだった。 それは、その人の若かりし姿を知らないからである。 子どもには、時の流れというものが実感として分からないのだ。 ◇ 私... -
視界が欠け、頭がえぐられた日 中学生の僕を襲った痛み
中学1年のころだった。 学校で突然、右目の視界が一部欠けた。見えるはずの景色の一部がぽっかりと欠けている。 友人の顔を見ると、友人の顔の右上が丸っと欠けている。 不思議な体験だった。本当に視界の一部が見事に失われているのだ。 ChatGPTに作らせ... -
ホーホホッホホー
「ホーホホッホホー」と鳴く鳥がいる。 しかしこの鳥は地域によって鳴き方が微妙に異なるそうだ。 大分出身の友人は「ホーホーホッホーだ」などと主張していた。 「いいや、ホーホホッホホーだ」と譲らない私。 なぜか「ホーホーホッホーだ」とさらに譲ら...