多摩センターは不思議な街

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きょう、車の点検があった。2時間ほど時間を持て余し、多摩センター周辺をぷらぷらした。

「ニュータウン」と呼ばれるだけあって、計画的に作られた整然とした街である。

多くの商業施設もあり、京王・小田急・モノレールが乗り入れる要衝でありながら、やや閑散としている。

もの寂しさと居心地の良さが同居しているような不思議な気持ちになる街だ。

新興都市とはこういうものなのか。暮らす人々の息遣いみたいなものは薄い。

それでいて、なぜか落ち着く。

様々な「色」が混在する雑多な都市が多い中、こういう整えられた街は貴重である。

同じ多摩市でも聖蹟桜ヶ丘とは趣の異なる街なのだ。

整備された公園には池があり、水鳥もいた。植えられた木々は紅葉していた。

とても落ち着く。思わず深いため息をつく。

「手つかずの自然」とは違う。「整えられた自然」。これもまた良いものだ。

池のそばには、7月に開館したばかりの市立図書館があった。

逆側の出入り口はこんな感じ。

中には個人研究室という個室があったり、静寂読書室という部屋があったり、階段みたいな場所に座って読書できたり、先進的な造りになっていた。

最近関心のあるメダカの生態でも調べようかと思ったが、残念ながら該当する本はなかった。蔵書の充実に期待したい。

駅前には、1月に営業を終えた京王プラザホテル。

今月中には解体に着手するそうなので、見納めだろうか。

1990年開業のホテルだったそうなので、ほぼほぼ同い年。「老朽化」という理由が悲しい。自らの肉体にもその言葉を突き付けられた気持ちがした。

ココリア多摩センターという商業施設の書店をのぞいているうちに2時間がたったので、車を取りにディーラーに向かった。

途中、夕暮れ時の川には、ほんのり生活感があった。

ふと顔をあげると、駅にモノレールが吸い込まれていった。

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この記事を書いた人

八王子でトイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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