【ニキビ物語】大人なのにニキビができる

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33歳男性。大人。というかおじさんだ。なのにニキビできる。いやだ。

肌がきれいな時でさえ、それは「小康状態」に過ぎない。嵐の前の静けさだ。

ニキビが忍び足で我が顔面に侵攻し、気づいた時には赤みを帯びている。1か所、2か所、3か所、4か所と。どんだけできんねん。

私の場合は口の周囲にできやすいのだが、鼻にできることもある。逆におでこにはあまりできないが、そんなことを言うと「ほな、おでこにも」とニキビ軍が侵攻してきてもおかしくはない。

これまで、この肌のお悩みにいくら投じてきたことか。

通販で高いスキンケア用品を買い、皮膚科に通って薬をもらい、レーザー治療を受け、漢方にも手を出した。サウナが良いと聞けばサウナに通い、豆乳が良いと聞けば豆乳を飲んだ。

どう控えめに言っても、普通の人より100万円以上は使っているだろう。

「オイリー肌の人でも乳液は必須!」とかいうYouTuberにだまされて乳液を買ったりもした。

ほとんどは無駄な買い物だったが、唯一、劇的に効いた商品があった。しかし2014年ごろに生産中止になってしまった。その商品というのは、プロアクティブのナイトクリームというやつだ。この効果は絶大だったが、今は入手できない。その名の通り、Night(夜) に塗るクリームだった。

このナイトクリームには、過酸化ベンゾイルという成分が含まれていた。しかし過酸化ベンゾイルを含む別の薬を使っても私の肌には効果がないのだ。おそらく、このナイトクリームが含有している奇跡的な成分バランスが私の肌に絶大な効果をもたらしたのであろう。

この苦悩がお分かりか。それがあればきれいな肌が手に入るのに、それがない。

アメリカ版のプロアクティブは、今も過酸化ベンゾイルを含有したものを販売していると聞いて、わざわざ輸入して試した。使用感は悪くはないといったところだが、輸入する分高くつく。なんとその額13000円。それだけ出して「悪くはない」くらいの使用感だったのでやめた。

今は何を使っているかといえば、皮膚科でもらったエピデュオとゼビアックスだ。こいつらは、はっきり言ってまったく俺には合わない。エピデュオのピーリング効果は感じるものの、むしろ剝がれかけの角質が気持ち悪く顔にまとわりついて、肌環境を悪化させている感覚を覚える。

ちなみに、皮膚科でもらった飲み薬の抗生剤「ミノサイクリン」ではアレルギーを起こし、アナフィラキシーで救急搬送される始末。どんだけついてねーんだ。

ナイトクリームが販売中止になり、早10年。迷走を続けるニキビ物語は、主人公(私)の意思に反して、一向に最終回を迎える気配がない。

しかし、この苦闘の物語は、次世代へと継承せねばならない。ありとあらゆるニキビ撲滅のアプローチをここに記していこう、そんなことを勝手に決意している私なのだった。

(ニキビ物語、というカテゴリで今後も更新していきます)

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この記事を書いた人

八王子でトイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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