実は最近、とても身近な人が亡くなった。
お通夜・葬儀も終わり、悲しみの中で日常を生きている。
きょうは久しぶりに犬と山を歩いてきた。しばらく見ぬ間に新緑が風景を覆い、桜はその花びらを散らしていた。
積み重なった花びらが彩る桜色の道を、少しばかりセンチメンタルな気持ちで歩いた。

つい最近、桜が咲き始めたと思ったのに、あっという間に満開を迎え、見ごろを過ぎてしまった。
パッと咲き、人々を楽しませて、パッと散る潔さ。


愛犬が悲しい気持ちを癒してくれる。白犬だけあって、何色でも似合うなあ。
桜色の道も、淡い新緑も、すべてがなじむ。かわいいやつよ。

いつもの道がなんだか華やかだ。
散ってなお、人々の足元を彩ってくれる。
桜と故人を重ね合わせ、やっぱりセンチメンタルになってしまうのだった。
また来年も再来年も、桜が咲くころに思い出すだろう。
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