毎日1.5リットルも酒を飲んでいる。だけど酔えない

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「飲みすぎちゃうか~」

犬の忠告に耳を貸さず、今日も今日とて酒に逃げました。

濃いレモンサワーと濃いグレフルサワーを1本ずつ。それぞれ500ml。

アルコール度数は7%なので、まあまあの酒量です。

その上、サワーを1リットル飲み干してもなんだか物足りず、そこからまた焼酎の水割りに手を出すわけです。

実に不健康。

家のごみ袋には、みるみる空き缶がたまっていきます。

「これが努力だったらいいのにな」と思います。

毎日の積み重ねとは、偉大なものです。

会社の産業医と面談し、「お酒の量が心配です」と言われました。

無理もありません。

かつての晩酌の量の2倍は優に超える量を毎日毎日飲んでいるわけで、体に悪いことくらい自分でも分かってはいるのです。

体を壊すのは一瞬ですから、健康診断で肝臓が異常な数字をたたき出すのも、そう遠くない未来であろうことも分かっている。

しかし、そこに逃げざるを得ない。

今、こうしてPCのキーボードをたたいて、ブログを更新している瞬間も、体内に酒を注いでいるわけです。

しかし、不思議なもので、酔っている感覚が薄い。

普通はアルコール7%の酎ハイをグビグビっと喉に注げば、フワーと酔いが回り、気持ちよくなるものなのです。

しかし一向に酔わない。

まあ、厳密に言えば、苦しさを紛らわせる程度の効能はあるのだが、ポワ~ととろけるような酔いが体を巡らない。

それなら寝ればいいものを、私は往生際悪く、また次の酒を口へ運ぶのであった。

お母さんに会いたい。

結局またここに戻るのです。

毎日が実に虚しい。

日常に黒いインクを溶かしたような、あるいは日常にモノクロのフィルターをかけたような、そんな毎日。

かつては目を奪われたものに、まったくときめかない。

写真撮影が趣味だったのに、この世に撮りたい被写体がないような気持ち。

だから、7月に20万円近く出して新調したカメラも、触る気にならず、物置代わりの部屋に放り投げたままです。

お母さんが作った豚汁が食べたい。

具沢山で、野菜にも味がよく染みていた。

ご丁寧に七味まで出してくれて、おにぎりと漬物までセットだった。

私は随分と甘やかされていたのだなあ。

お母さんが生きていたころに、豚汁のレシピは教えてもらって、今でも控えてある。

でも、どういうわけか、同じ味にならない。

何より「いっぱい食べな」と、自分の腹を心配してくれる唯一の人がいなくなった喪失感。

結局、1万円の高級料理より、お母さんのおにぎりと豚汁なんですね。

「食べな」と言われ、頬張ることの、なんと幸せなことよ。

二度と食えないあの味に、空いた腹を鳴らし、また酒を流し込む。

ちっとも酔えない。

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この記事を書いた人

トイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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