先日、20歳の女の子と話す機会があった。
僕が中学時代に使っていたケータイの話をすると、「あー、iPhoneの一番最初のやつとかですか?」と聞かれた。
何を言うか。SH903iである。
これ。閉じるとパアアアって背面が光るんだ。
本当に当時は最先端のデザインで、買ったときには同級生から非常にうらやましがられたものである。
懐かしいなー。
思えば、今みたいにみんなiPhoneみたいな時代じゃなかった。
どんなケータイを持つかっていうのは、かなり重要な個性の一つだった。
「俺はSH」とか「俺はP」とか、「俺はスライドが好きだからD」みたいな時代だった。
ちなみにSHはシャープ、Pはパナソニック、Dは三菱だった。ほかにもソニーのSOとか、富士通のFとかがあった。
Pには開くボタンがついていて、「カチッ」っていう音を立てて開いたんだ。
当時は折りたたみケータイが主流だったから。カチっと音をたてて開くPのケータイもいいなあ、なんて思ったりしてた。
Pのケータイを買ったやつは、ちょっとドヤ顔を隠しながらボタンを押したりしてた。すごくさりげなくボタンを押せるように意識しすぎて、芝居がかってるやつなんかもいたりした。
でも、やっぱり「D」もいぶし銀なところがあった。
こういうスライド式。「俺は絶対D」なんていう派閥もあったりした。
親指でスッとスライドする感じが、なんか男らしい感じがした。
電話がかかってくると、親指でぐっとスライドして、電話に出る。
あれはあれで、いぶし銀だった。
なんだかんだドコモが販売していた端末がイケていた気がする。
スマホと比べれば、ガラケーでできたことはたかが知れてる。けど楽しかった。
筆頭がモバゲー。
こんな感じでアバターがあって、ミニメールで交流したりできた。
僕は相当早い段階でモバゲーやってたから、本当に当時は活気があって、一晩中ミニメしたりしてた。
2006年の後半ごろ。
SNSのはしりみたいなところがあった。
今じゃ、SNSでそこまで濃密な交流はできないよね。
昔は本当に一晩中知らない人とミニメしたりしてたんだ。
でもミニメで、メアド交換とかすると運営にばれて、アカウント停止にされたりしてた。
今のツイッターとか全然そのへんフリーだけど、当時のモバゲーはやたら厳しかった。
あとは前略プロフィール。
こんな感じで、プロフィール作ってた。
誰が興味あんねんって話だけど、みんなつくって、友達同士で相互リンクしたりしてた。
「住んでるところ:あなたのとなり」みたいな寒いプロフも結構あった。
彼氏・彼女ができたりすると、そこでにおわせるやつとかも多かった。
「コーヘイ大好き(*’ω’*)」みたいなこと書いてる女子結構いた。
なつかしいなー。
もう少し時代が進むとmixi。
当時の大学生は「mixiやってる?」「マイミクなろう」が定番のやりとりだった。
日記とか書いたりもできて、僕はしょっちゅう書いてた。
「足あと」機能があって、好きな子のページ見に行くのはドキドキした。足あと消す機能もあったけど、後日「足あと消したでしょ?」なんて聞かれて、またドキドキしたり。
グループ機能みたいなのもあって、サークルのグループとかも作ってた。
でも、いつしか誰もログインしなくなったな。あるいは、今でもログインしてる人がいるのかな。
当時はLINEなんかないから、好きな人と通話するってなったら通話料がかかってた。
だからPCを立ち上げてSkypeで通話するなんてことも、めっちゃあった。
「待って、今パソコンでSkypeつけるわ!」とかいって、わざわざ長電話するのにPC立ち上げてた。
まあ、思い出話。
今の30代前半には刺さる話。
突然思い出して書きたくなった。
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