視界が欠け、頭がえぐられた日 中学生の僕を襲った痛み

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中学1年のころだった。

学校で突然、右目の視界が一部欠けた。見えるはずの景色の一部がぽっかりと欠けている。

友人の顔を見ると、友人の顔の右上が丸っと欠けている。

不思議な体験だった。本当に視界の一部が見事に失われているのだ。

ChatGPTに作らせた、欠けた視界のイメージ

すると、しばらくして今度は逆の左目に激痛が走った。

事態急転である。

これは人生でも最大級の痛みであった。キリでえぐられているかのような痛みで、吐き気をもよおす。

先ほどまで普通に授業を受けていたのに、立っていることさえままならない。日常が急に暗転した。

いてもたってもいられず、保健室へと連れていかれ、早退。その足で、親の車で脳外科へと直行した。

私は祖母がくも膜下出血を患ったことがあるので、脳の病気に関しては遺伝的リスクが高いのだ。

しかし精密検査をした結果、大きな問題は見つからず、医師は「片頭痛でしょう」といった。

悲しい。なんという軽い病名であろうか。

痛みの重さと、病名が重みが釣り合っていない。

なんだろう、「急性頭部神経圧迫症」みたいな仰々しい名前にしてほしい。

片頭痛では、単なる頭痛としてしか扱われないではないか。

中学を卒業するころには、片頭痛の発作が出ることはほぼなくなったが、今も重度の片頭痛に苦しむ若者も多かろうと思う。

もっと、重篤な症状が伝わるようなネーミングにしてあげてほしい。過去を思い返し、そんなことを考える今日この頃である。

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この記事を書いた人

トイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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