栃木県大田原市を流れる「百村川」で、水量が激減している。河川を管理する県もすでに水量低下を把握し、調査に乗り出した。水のなくなった河川には大量の魚の死骸も広がり、生態系への影響も懸念される。


百村川は同県那須塩原市に源を発し、大田原市内を流れた後、箒川に合流する一級河川。
大田原市の「美原公園」付近で、11月13日ごろから顕著に百村川の水量が減少。わずかに水が残った窪みでは、ウグイなどの魚が死に、水面に大量の死骸が浮き始めた。翌14日には、水がほぼ完全に消失し、川底が露出。生存している魚は見当たらなかった。


大田原土木事務所によると、すでに県も水量低下を把握し、調査を実施した。調査の結果、水の枯渇は「川の起点から始まっている」という。百村川上流の普通河川を管理する同県那須塩原市とも共同で調査したが、原因の特定には至らなかった。
また、11月6日時点では、百村川を流れる水量に異常はなかったことが確認できている(下の動画を参照)。
土木事務所の担当者は「原因究明に努める。今後、このような事象が再発しないよう、一級河川の適正な管理を行う」とコメントした。県には、魚の大量死を受けて懸念される生態系への影響も尋ねたが、コメントは得られなかった。


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