トイプードル小夏を連れて、仕事終わりに車で日光へ向かいました。東京を夜中1時に出発です。
中禅寺湖
いろは坂を駆け上がると、そこには雄大な中禅寺湖が姿を現します。
中禅寺湖は約2万年前、男体山の噴火によりできたといわれています。周囲約25キロで、栃木県最大の湖です。
まだ夜の明けきらぬ湖は、モヤがかかったような幻想的な風景を織りなします。
澄んだ水がザザンと音を立てて岸辺に打ち寄せます。美しい朝焼けが徐々に広がっていき、山々を照らしていきます。
犬にも何やら伝わるものがあるのでしょうか。湖畔にたたずむ後ろ姿には、ほんのり哀愁が漂います。
英国大使館別荘記念公園&イタリア大使館別荘記念公園
眼下の湖を眺めながら歩くこと10分ほどでしょうか。英国大使館別荘記念公園にたどり着きます。
歴史を感じさせるこちらの建物は、英国大使館別荘として2008年まで使われた建物です。2010年に栃木県に譲渡され、2016年から公園として開園しました。
元々は、英国外交官だったアーネスト・サトウの個人別荘として1896年に建てられたものです。奥日光をこよなく愛したといわれていて、ここからは「絵に描いたような風景」と評した湖を一望できます。
早朝なので暗い写真となっていますが、逆に昼間とは違った風情が感じられます。階段から湖に降りることも可能です。
そこから徒歩で1分ほど行くと、今度はイタリア大使館別荘記念公園が現れます。
1928年に建てられ、1997年まで実際に歴代の大使が使っていたそうです。建築家アントニン・レーモンドの設計で、杉皮張りの外装が周囲によくなじんでいます。
1階にはカフェもあり、コーヒーやクッキーも楽しめるそうですが、ペットは建物内には入れないそうです。
近くには桟橋がありました。
背景の男体山の存在感がすごすぎて、ちょっとかすんでしまいますが桟橋もいい感じです。
桟橋に立ってみると、水の透明度が一層際立っていました。ちなみに昔は魚は生息していなかったのですが、明治期に放流が行われ、現在ではヒメマスやレイクトラウト、ワカサギといった魚がいるそうです。
桟橋から向こう側に目をやると、見事な紅葉が湖畔に彩りを与えていました。
竜頭の滝
ここからは、再び車に乗り、今度は「竜頭の滝」へと移動しました。
男体山の噴火でできた溶岩の上を流れ落ちる滝で、長さは210メートル。滝つぼ付近の岩で水が二分され、それが竜の頭に似ていることが名前の由来です。紅葉の名所としてもかなり有名です。
動画はこちらです。
迫力が伝わるでしょうか。
上流側から見るとこんな感じです。奥にちらりと見えるのは先ほど紹介した中禅寺湖。竜頭の滝の水は、やがて湖へと注ぎます。
地図で見るとこんな感じ。かなり近いです。
ちなみに午前7時ごろの段階でも観光客はかなりいました。さすがは秋の日光。お昼になると、いろは坂は大混雑し、まったく進まないような状態になるそうなので、早朝がおすすめです。
湯ノ湖
最後に「湯ノ湖」を紹介します。中禅寺湖からさらに奥へと進んだ先にある湖です。
風が水面を揺らしています。
周囲には遊歩道も整備されており、外国人の姿も多くありました。とても品のある欧米系のご夫婦から「ハロー」と声をかけられました。
このへんで疲れてきたので、帰宅することに。
最後にパシャリと湯ノ湖を紅葉で囲むような一枚を撮りました。
皆さんもぜひ行ってみてください、日光。
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