水の色が春っぽい 犬と歩く季節の移ろい

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公園の花壇の花

毎日、犬と散歩していると、風景の小さな違いに気づかされる。季節の移ろいというやつだ。

3月上旬、のぞいた水面は春の色彩を帯びていた。

川も池も沼も、冬は少し黒みを帯びた冷たい色で、春を迎えるとやわらかな透明になってくる。昔の人はこの風景の移り変わりを見て「春の小川は…」と歌にしたんだと思う。

犬を飼うと、自然と視点が下がる。しゃがむと、春の野花に目が行き、見上げた木々はより高く見える。幼少時代に見ていた風景がよみがえるのだ。

きょうはそんな小さな気づきのお話。

目次

冬と春の水の違い

これは3月9日の水辺の風景である。春らしいやわらかな色味を帯びていることが伝わるだろうか。

続いて、2月に撮影した写真である。

明らかに黒味を帯びている。天候の差は多少あるかもしれないが、冬の水はやや黒い。

水面に差し込む日差しの角度が変わることが要因だろうか。きっと夏が近づくにつれて太陽の高度が上がり、反射して人の目に届く光量が増すのだ。

あるいは、季節によって水中のプランクトンなどが増減することに起因するかもしれない。

冬の水の方が澄んでいるようにも思えるのだが、なぜだか春・夏の水の方が美しい。

春は犬の足取りも軽く

水辺で犬と一緒に動画を撮ってみた。

小川が春のやわらかな表情になってきているのが伝わるだろうか。

こうして地面にしゃがんで動画を撮ろうと思える時点で「春だな」と思う。寒い冬はポケットのスマホを取り出すのさえ億劫だし、しゃがんでボーっとしていたら凍えてしまう。

冬は蚊やヘビが出ないから、それはそれで快適なのだけど。

春の訪れとともに犬も心なしか足取りがより軽くなってきた様子だ。ずんずんと進む。

せっかくなので春らしいピンクの服を着せてみたり。

犬がクンクンと鼻をひくつかせる道端では、オオイヌノフグリが青い花びらを揺らめかせている。

あちこちに春の彩り。

野道の端に咲く花の美しさ。

思えばこうした風景から長年遠ざかっていた気がする。

現代人は大人になるにつれ、自転車や電車、車と移動手段が変わっていくから、地面と触れ合う機会に乏しくなるのだな。

忘れかけていた風景に気づかせてくれる、それも犬と散歩する魅力なのかもしれない。

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この記事を書いた人

トイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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