風が運ぶ春の景、館林のこいのぼり

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群馬・館林の鶴生田川に、こいのぼりが登場した。市に問い合わせたところ、鶴宇田川だけで約2000匹という。市内にはほか3会場にもこいのぼりをつるし、総数は約4000匹に上る。

壮観である。2005年には5283匹のこいのぼりを掲げ、ギネスにも認定されている。いわば館林の春の風物詩だ。

地域おこしとして、1993年に掲げ始めたこいのぼりだが、当初は20匹程度だったそうだ。次第に数を増やし、今では地域が誇る風景にまで発展した。

風景のみならず、これまでの歴史も含めて美しい。

風にその身を揺らすこいのぼり。風上から風下へ。こいのぼりも波打つように、揺れていく。

普段あまり人工的につくられた風景に胸を打たれることはないのだが、こればかりは圧倒的だ。

それにしても私は館林という街が好きだ。市中心部にある沼「城沼」、国の名勝に指定されている「躑躅ヶ岡」をはじめ、古来からの風景を守りながらも、にぎわいを創出している。

城沼。館林城はこの沼を天然の要害として利用していた

この城沼は、こいのぼりが掲げられている鶴宇田川から歩いてもすぐだ。

コンクリートやアスファルトばかりの都市よりも、ずっと豊かであると感じる。向かいにある善長寺からは、時折ゴーンと鐘の音が聞こえる。実に風流だ。

沼が青く輝き、吹き抜ける風も春の匂いに変わってきた。もうじき、名勝「躑躅ヶ岡」のつつじも花を咲かすだろう。

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この記事を書いた人

トイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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