この日は、一睡もせず高速にのり、某所の田園地帯を訪ねた。
到着時点で午前4時過ぎ。
朝焼けが山々と水面を彩る。涙が出るほど美しい。
もちろんこいつも一緒。
昔から脈々と続いてきたであろう風景。
この水が周囲の田園を潤し、その水路には豊かな生態系が広がっている。
美しい。美しい。ああ美しい。なんという素晴らしい風景だろう。
この100年、便利さと引き換えに、こういう風景は破壊され続けてきた。
こういう風景が残る土地こそ、この国の財産だと感じる。
かかる橋にも味わいがある。
橋というからには人工物には違いないのだが、なぜか周囲と調和し、田園風景を田園風景たらしめているようにさえ思われる。
この田園地帯で、私は念願の体験をした。歓喜の瞬間であった。
しかしそれは、私の胸の中に秘めておこうと思う。
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