inukawatama– Author –
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エッセー
言葉もないわ
私は理屈っぽい。 たとえ詭弁と言われようとも、私は置かれた立場で論理を構築する。 そして、私に敵対する者を容赦なく言い負かすのである。 そのために、私の脳内のスーパーコンピューターは日夜、高速で情報を処理するのだ。 カタカタカタカタ。 しかし... -
エッセー
折り合いがつけられない
私は折り合いがつけられない。 何とも。 人と会えば傷つき傷つけてしまう。 街に出ると、騒音と人混みでどっと疲れてしまう。 仕事に取り組めば、自分のこだわりを押し付けてしまう。 だから、田舎町に一人でいた方がいい人間なのだと最近わかった。 今日... -
未分類
つまんない
お母さんはここ数年、寝る前にTikTokを見るのを楽しみの一つにしていた。 TikTok Liteというアプリで視聴するとポイントがたまり、そのポイントをPayPayなどに換金することもできるので、「視聴×ポイ活」を楽しんでいた。 お母さんが亡くなった直後、お母... -
エッセー
不正ログインを試みる不届き者め
このブログに不正にログインしようとした者がいる。 不届き者め! しかし、心配ご無用。このサイトにログインするためには30秒でリセットされるワンタイムパスワードが必要なのだ。 ログインIDとパスワードをうまくすり抜けたとしても、このワンタイムパス... -
エッセー
車窓
この社会は友だちというものを美化しすぎだ。 学校や会社の人と仲良くするのはいいことだが、卒業・転職した後にまで会おうとする必要はない。 もちろん、どちらからともなく連絡を取り合うような友人がいて、会いたいと思うならそれは素敵な話で否定する... -
日常
飽きない
犬がいると生活に飽きない。 思わぬ動きをするから。 私は今日は疲れて、じゅうたんに横になっていた。 不意に寝返りをうったら、上に犬がいた。 まさか上にいるとは。 可愛い。そして、なんだその足は。 こちらを見ているのも可愛いが、きっとこちらに背... -
エッセー
誤解を恐れていた
私は「誤解」を恐れていた。 正確に言うと、誤解されることを極端に恐れていた。 誰かと会話をした後は、いつも自分の中で反省会が始まる。 こちらが悪意なく発した言葉を、相手が嫌な風に解釈したのではないかと不安になる。 ◇ いい例えが思いつかない。 ... -
日常
犬いる
トコトコトコ。 犬が歩いている。 ここは私の自宅なのに、犬がいる。犬が歩いている。 犬を飼い始めて3年以上がたつのに、不意に新鮮な気持ちになることが今でもある。 自分の家に犬がいて、犬なりに自分の意思を持って生活している。 グルグルグルグル。... -
エッセー
古びたマンション
民度。あまり積極的に使いたい言葉ではない。 しかし、私の今住んでいるマンションは、住民の民度が高いとは必ずしも言えない。 築30年超のオンボロ物件とあって、正直なところ、経済的に恵まれた人はあまりいない。 はっきり言えば、その日暮らしの貧乏人... -
エッセー
丁寧に死に向かう
お母さんがいなくなって、2カ月以上がたった。 悲しいけど、平常心でいられる時間も増えてはきた。 でも、別に毎日が楽しいかと聞かれれば、何も楽しくない。 ◇ 自分の残りの寿命はどれくらいかと考えてみる。 もし仮にお母さんと同じ年齢で死ぬとすると、...
