千葉フォルニアに行ってきた

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人生初のアクアラインを渡り、東京湾の対岸・木更津に行ってきた。

先ほどまで都会的な街並みを走っていたのに、一転のどかな空き地が広がっている。

これはけなしているのではない。わずか数十分で、このような風景が広がることが良い意味で新鮮だった。

何より、そもそもが田舎者の私である。木更津は、非常に安心する町並みだ。

おお、田んぼではないか。私は田んぼが大好きなのだ。

生まれ育った実家の横には、農家でもないのに田んぼがあった。

どこまでも広がる田園と、遮るもののない空。とても落ち着く。

このようなのどかな風景に、取ってつけたようなアウトレットモールがあるのもかわいらしい。

感動すること、数分。気づけば市境を越え、いつの間にか袖ヶ浦市へと進入していた私。

ここの風景にはいたく感動した。

ヤシが並んでいる。通称「千葉フォルニア」。まさにカリフォルニアのような雰囲気ではないか。

まあカリフォルニアなんか行ったことはねえのだけど、おそらくこんな感じだろう。

そして、そこから見える風景も格別であった。

東京湾の向こうにはアクアライン、そして富士山。

そして、横田空域を避けてきたのであろう航空機が絶え間なく行き交っていた。

そして、関東にありながら、海に夕日が沈んでいく風景が見られるのも特権といえよう。

西側に海を持つ土地は夕暮れが美しい。日本海の海が切ない美しさを持つのはそのためなのだが、袖ヶ浦も東京湾の地形の恩恵を受け、そういった雰囲気を獲得するに至っているわけである。

もちろん小夏も一緒。柵みたいなところにリードを固定して1枚。

おとなしくしているタマでもないので、連写に連写を重ねて撮れた比較的マシな一枚。

こういう時の撮影に重宝するのがペットカート。

遠くには東京の街並みも見えた。東京タワーを囲むビル群。

「ふるさとは遠きにありて思うもの」という言葉があるが、東京という街も遠きにありてこそ美しいような気もする。

房総半島の若者も、海を隔てた東京に憧れ上京し、夢破れて帰郷したりするのだろうか。

そんなことを思い、勝手に房総の若者になりきってセンチメンタルになる私であった。

眺めているうちに、夜と呼ぶべき時間が近づいてきた。

寒さで顔が凝る。

帰ることにしたのだが、最近アクアラインは土日祝日の20時までは料金が高いらしい。

20時まで木更津市内のウエルシアやセリアで時間をつぶしてインターに向かうと、料金所を前に地獄のような渋滞が発生していた。

最近何やら渋滞にはまってばかりの休日だが、隣で寝息を立てる犬を感じながらのんびりと帰った。

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この記事を書いた人

八王子でトイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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