犬を23区に連れ込んだ

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愛犬・小夏を車の助手席に乗せ、お台場に行ってきた。

首都高の大きなカーブを曲がり海が見えた時には思わず「お~」と声が出た。

湾岸エリアは視界が開けていて好きだ。お台場に来るのは約10年ぶりだった。

実は10年ほど前、フジテレビの採用試験を受けたことがあった。テレビマンとして働く自分を妄想したけど、あっさり2次試験で落ちた。箸にも棒にもかからずといったところだ。

フジテレビでは採用試験だけじゃなくて、インターンシップ(職業体験)にも参加させてもらった。現場のリポーターになりきって、カメラの前で現地報告をするといったようなことを体験した。

インターン参加者の中には、他局のアナウンサーになったような子もいた。きれいな子だった。

まあ、お台場はそれ以来だったわけだ。テレビ業界に縁はなかったけど、思い出深い場所だ。

この自由の女神像みたいなのも見覚えがある。

誰かにとっての勝利の女神。私には微笑まなかった女神さまだけど、10年の時を経て、穏やかな気持ちで見つめることができた。

10年ひと昔という言葉があるけど、うまくいかなかったことも10年もたてば思い出になるものだな。

何より、今の私にはこいつがいる。

犬。

もし、10年前にフジテレビに受かっていたら、きっと巡り合うことはできなかったであろう相棒。

そう考えると、過去のすべてを肯定してもらえるから不思議。

フジテレビに落ちたことも、ほかのブラック企業に入ってこき使われたことも、全部意味があったと思わせてくれる犬。

尊いやつじゃ。

そんなことより、犬のリードを持って夢中で砂浜を駆けていたら、1粒も食べていない買ったばかりのミンティアを落としてしまった。

食べてないのに落としたこともショックだけど、意図していなかったとはいえ実質的にプラスチックごみを投棄したことにもなり、胸が痛む。お台場とそこに住む生き物たちに申し訳ない思いでいっぱいだ。

落としたミンティアを探してグルグルグルグル歩き回ったのだが見つからなかった。

こんな写真を撮っている最中も私の頭の中はミンティアのことでいっぱいだった。

こんなに罪悪感を抱いているのだから、もう許してほしい。

お台場を後にし、東京タワーも見ることにした。

路上のパーキングチケットとやらを購入し、合法的路駐!

美しい。東京タワーも10年ぶりくらいだな。スカイツリーより好きだな。

TOKYOという感じがする。なんというか、昔憧れた東京そのもの。

日が暮れていくなか、東京タワーを犬と一緒にじっと眺めた(犬は草むらに夢中だったけど)。

そして美しい東京タワーに背を向けて車を走らせた私は、六本木や四ツ谷を抜けて、新宿の渋滞へと吸い込まれていったのだった。

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この記事を書いた人

八王子でトイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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