止まらぬおなら

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おならが止まらない。

歩数と同じだけおならが出ているようにさえ感じる。

プ、プ、プ、プ。ほら、おならを4発するあいだに、4メートル進んでいる。

やっぱり歩数と同じだけおならが出ている。

おならの力で、少しだけ早く目的地に到着してしまうじゃないか。

20歳を過ぎたころから、年々おならが増えている実感はあったが、近年においてはその傾向が顕著である。

数分に1度は「ブオーーーー」などと轟音を響かせ、ぶっ放す次第だ。

数年前に飛行機に乗ったが、私のおならのせいで、いつもより10メートル高いところを飛んでいたとの話もあるそうだ。真偽は知らぬが、ない話でもないだろう。

今は在宅ワークだからいいものの、学生時代はどうしていたのだろう。不思議である。

こんな文章を書いている間にも、おならの種が腹の中ですくすくと育つ感触を覚える。

この先、出社を求められた場合に備えて対策を考えていたら実に面白い商品を発見した。

その名も「おなら防臭防音スティック」。

尻の割れ目にはさみこむ、革命的アイテムだ。

活性炭フィルターを通過させ、消臭するらしい。

商品化にあたり、数々の大人が大真面目に議論したことだろう。その光景を想像すると実に楽しい。

ちなみにこの商品を着用したまま空港の保安検査場を通過しようとすると、説明を求められる場合があるらしい。

傑作である。

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この記事を書いた人

トイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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