雑然とした街並みに殺されそうだ

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私は視覚過敏なのかもしれない。

視覚過敏とは

光や色、物の動きなど、目から入る刺激を過剰に感じて不快感や苦痛を伴う状態

正式に診断を受けたわけでもないし、そもそもそんな診断を正式にしてくれる医者がいるのかも分からないが。

しかし私は、とにかく視界の情報量が多いとドッと疲れてしまうのだ。

新宿や渋谷などの繁華街は言うまでもないのだが、意外と私を苦しめているのが地方の幹線道路。

ガソリンスタンドや牛丼店、不動産業者などが競うように看板や旗を出し、あまりにも雑然としている。

コンビニはコンビニで、青やオレンジ、緑といった派手な色で存在をアピールしている。

例えばこういう風景。

国道4号(Googleマップのスクリーンショット)

吐き気をもよおすほど汚い街並みである。

「雑然」とはまさにこのことだ。

のどかな地方だからといって、街に詫び錆びや情緒があるとは限らない。

逆に東京の都心部でも、視界の情報量を極限まで削った街並みはほっと落ち着くのだ。

例えばこちら。

丸の内(Googleマップのスクリーンショット)

丸の内。いわずとしれた日本屈指のビジネス街である。袖看板を一切排除した街は整然とし、目に優しい。美しい。

何が言いたいかと言えば、汚い街並みというのは、人の健康さえも害するということである。

無秩序に看板や旗を出し、オレンジや緑といった派手な色遣いで存在を主張するような商業主義に毒された街並みから脱却せねばならぬ。

そんなことを思いながら、今私は社会に対する影響力を一切持てぬままに、薄暗い部屋で一人膝を抱えてウジウジなどしている次第である。

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この記事を書いた人

トイプードルと暮らしています。日常の思い出をつづります。

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