七輪大好きっ子クラブの会長を務めている(自称)。
七輪は楽しい。
炭を起こすのには時間がかかる。しかし、それはそれで愛おしい時間だ。
手間を愛そう。
よくよく考えてみると、手間を省くっていうのは、人に語れる体験を失うということだ。
ガス火で肉を焼いてもコンテンツにはならない。
フーフーと顔を赤くして炭を育てて焼けばこそ、誰かに話したくなる、そして耳を傾けたくなるエピソードになるのだ。
「便利」というのは恐ろしい。豊かなようでありながら、自分の人生から彩りを奪っていく。
一事が万事、全部そうだ。
手間こそ人生であり、自分を自分たらしめる体験なのだ。
そう思えば、「不便」というのは時にぜいたくである。

犬にも鶏肉をあげた。
おいしいか。
炭火で焼いた肉のうまさを知りなさい。
しかし七輪は焼ける面積が小さい。
だから、食べたらまた一から肉を焼き直さねばならない。
犬よ。この不便さがまた、次の肉のうまみを増幅させるのだよ。
時間をかけて、一日を豊かに埋めていく。
明日はどんな非合理を追い求めよう。



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